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第十二話:スピーチ添削

広島でのSpring Conference二日目、”Speech Marathon”改め ”Open Speech Meet”で因縁のスピーチとの決着をつけることが出来ました。

スピーチを思いついた時のその思いをスピーチに反映させ、思い通りの内容に仕上げ、さらにそのスピーチを90名の聴衆の前で発表することが出来ました。そしてスピーチを終えた後、色々な方から温かいお言葉までいただき、まるでサプライズ・プレゼントをゲットしたような興奮を覚えました。

この素晴らしい体験を現実のものに出来たのは私一人の力ではありません。

勝手にブログの師匠、そしてスピーチの師匠と呼ばせて頂いているAzuma氏のアドバイスやご指導のお陰でした。

一つのスピーチを自分の満足の行くスピーチにまで仕上げて行くのはなかなか大変でした。

まず、In-houseでやったスピーチで”Open Speech Meet”にエントリーしようと決めてから、スピーチの手直しが始まりました。手直しするなら最初の思いをスピーチに反映させたいと思いました。

In-houseでのスピーチを思いついた”きっかけ”は一体なんだったのか? きっかけはテレビの環境問題を扱ったドキュメンタリーでした。このままでは地球は大変なことになる、何とかしなければと思ったことからスピーチを考え始めました。

ところが、スピーチを考え始めるとテーマーが大きすぎて、途中から違うテーマになって行きました。『失敗から学ぶ』がテーマとなり、タイトルは”Never regret anything”。このスピーチでIn-houseに出場し、2位となりArea出場は叶いませんでした。めげない私は翌日、もう一つの所属クラブのIn-houseに徹夜で手直ししたスピーチで再挑戦。見事に返り討ちに会い撃沈!

Open Speech Meetに向けて、『失敗から学ぶ』というテーマと環境問題を結び付けて一つのスピーチにまとめ上げることは出来ないかと頭が痛くなるほど考えました。どうにかこうにか、まとまったスピーチの形になりましたが、何度読み返しても、終わりの部分がすっきりしないのです。最後でバーンと終わりたいのに”は~ん”という感じ。

そこへ師匠から私の添削スピーチが届いたのです。締めの部分をごちゃごちゃダラダラと書いていたのが、たった二行の、しかも私の思いが凝縮したフレーズに変身していました。これだ!と思い、早速それを採用しました。

Conclusionは本当に難しいです。今回はとてもいい勉強になりました。自分の思いを伝えたくて、ついダラダラ書き過ぎてしまいますが、師匠の仰るように少し少なめに語って、後は聞き手の方で100%にして貰うということも大切だと感じました。

聴衆の胸に届くスピーチならば、聴衆がスピーチを聞いてイメージを描けるならば、多くを語らずとも話し手の思いは伝わるはずだということを知りました。これは大きな収穫!

添削スピーチを見て、何が嬉しかったかと言うと、deliveryについての細かいアドバイスでした。たとえば、スピーチの始めで諺を言うところがありますが、言った後、1,2と数えてから次の言葉を言うとか、スピーチが明から暗に変わるところでのHoweverは会場中に響き渡るようにとか、その一つ一つが目から鱗でした。

いつもはタイトルにもこだわるのですが、今回はスピーチに気を取られ過ぎていたので、余りいいものが思いつかず、”What we can do is”なんてタイトルでよしとしていましたが、これも師匠のひらめきで”Stepping Stone”となりました。スピーチの没頭と最後で言う諺、”Every failure is a stepping stone to success.”がとても印象付けられました。

スピーチ作りも企画・製作・営業の過程をきちんと踏んで初めて消費者(聴衆)の元に届くのですね。

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コメント

私も以前、ある方がクラブコンテストで優勝し、次のレベルへ進む際に添削を依頼されて、僭越ながら私なりに再構成させて頂いたことがあります。惜しくも入賞は逃しましたが、ほぼ私の助言を受け入れて頂き、すっきりしたスピーチを拝聴した時は嬉しくなりました。TM活動を続けていて良かったと思える一つの瞬間ですね。

投稿: H2O | 2008年6月 2日 (月) 20時16分

 トーストマスターズ式部さんのご活躍は、わたしのような長年トーストマスター活動をし、色んなトーストマスターにお出会いしたものからみても、素晴らしいと感銘を受けています。それは、トーストマスターとして大切なことを確実に実行されているからです。
 わたしの経験から、次のようなことがトーストマスターとして大切なことではないかと思います。

1 トーストマスターは周囲に、知識があり、豊富な経験を持たれるトーストマスターが多いのですから、そうした方々から学び、また、自分の持つ知識や経験、技術・手法をトーストマスターの活動に応用して能力を磨くことが大切と思います。また、そうして磨いた能力をビジネスや社会活動に生かすことも必要ではないでしょうか。

2 スピーチや教育プログラムをするときは、色んな工夫をしたり、関連したことを学ぶことです。
 HPL Program 一つをとっても「リーダーとは何か」まで追求することにより、HPL Program をマニュアルに基づいてやるだけとは比べものにならない知識を得ることができ、HPL Program を実りあるものにすることができます。

3 トーストマスターとして、クラブ活動やエリア、ディビジョン、ディストリクトの活動などで、少しでも何かに貢献することも、自分を磨く上で大切なことです。例えば、イベントの受付、会場案内、カメラを持ってきて自主的に写真を撮るなど、何かの手伝いをすることです。手伝いといっても、馬鹿にしてはいけません。それを何気なくできる人は、人間としても素晴らしい人です。そうした人は、社会でも尊敬されておられる人だと思います。
 以前、北九州クラブの村田希巳子さんが、九州のディビジョン・クラブ役員研修会の基調講演として、同じ内容のことを話されたことがありました。

4 トーストマスターズクラブは社交を学ぶ場でもあります。TMDやスピーカー役の時は、やはり正装すべきでしょうし、会長は、クラブの顔としてゲストを迎えるのですから、それなりの服装をすべきではないでしょうか。わたしは幸いなことに、このような社交の大切さを、歴史と伝統を持つ関西トーストマスターズクラブで学びました。

 残念ながら、上記のようなトーストマスターの本質、醍醐味を理解しないうちに退会される人が多いのが実情です。
 最近、世界のトーストマスターのメーリングリストを通じて米国から受信したメールに、入会したトーストマスターは14ヶ月ほどで退会する人が多いと書いてあったのを読みました。トーストマスターの大半が住む米国などでは、多くのクラブがあり、入れ替わりが多いため、そのような統計結果になるのではないかと残念に思いました。
 
 トーストマスター式部さんの更なるご活躍を期待しています。

                        蛍源氏

投稿: 蛍源氏 | 2008年7月15日 (火) 01時04分

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