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第九話:自分に向かって開かれた扉

2008年が始まって間もないある日、TVのドキュメンタリーを見ながら大きな感動を覚えた。それは、福島県の矢祭町の『もったいない図書館』が開館するまでの話しだった。思いがけないところから町の再生が始まるのだなと感心した。矢祭町は全国ではじめて合併をしないと宣言した町であることを番組の中で知った。新しく図書館を建設すれば15億から20億円はかかると言う。そこで既存の建物を改築し、図書は全国から寄贈してもらうことにしたのだ。全国から送られて来る本には短い手紙が添えられているものが多かったそうだ。愛着のある蔵書や遺品の蔵書もあり、思い入れのいっぱい詰まった本たちが行き場を求め、そして一番良い場所を見つけたのだと思った。送られてきた本は40万冊にもなると言う。話は『もったいない図書館』が開館しただけに留まらず、今では寄贈した人たちが各地から訪れていると言う。町おこし、村おこしの話しを見聞きすることがあるが、この矢祭町の場合、町の図書館が欲しいという町民の願いから始まったことが気が付けば町おこしに一役買っていたのだと思った。この『もったいない図書館』のドキュメンタリーを見て、一つの教えと一つの英単語を思い出した。その教えとは、

When one door closes another door opens; but we often look so long and so regretfully upon the closed door, that we do not see the ones which open for us. 

--Alexander Graham Bell

意味: 閉ざされた扉があれば、開かれた扉もある。なのに私たちはたいてい、閉ざされた扉の前でいつまでも恨めしそうにたたずみ、自分に向かって開かれた扉の存在に気付かない。

 ―アレキサンダー・グラハム[グレアム]・ベル

次に思い出した英単語は、"serendipity"。
意味は、予期せぬ良い物(楽しいこと)を見つけ出す才能、掘り出し上手。
何かを探している時、見つけようとしていた物ではない、価値のある物を偶然見つけることという注訳がある。

また、『ウィキペディア(Wikipedia)』では、次のような説明もあった。
自然科学におけるセレンディピティ:
セレンディピティは、失敗してもそこから見落としせずに学び取ることができれば成功に結びつくという一種のサクセスストーリーとして、また科学的な大発見をより身近なものとして説明するためのエピソードの一つとして語られることが多い。

2008年は閉ざされた扉があったとしても、そこに留まるのではなく、自分に向かって開かれた扉を探そうと思う。そして自分のゴールに向かって貪欲に前進して行こうと思う。私の中にもきっとあるであろう、serendipityを信じて!

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